妊娠中に感じる「とにかくだるい」「やる気が出ない」「身体が重くて動けない」といった倦怠感は、多くの妊婦さんが経験する自然な症状です。これは以下のようなさまざまな要因によって引き起こされます。

胎児・胎盤へのエネルギー優先

妊娠初期～中期には、胎児と胎盤の形成のために体内では大量のエネルギー代謝が行われます。ホルモン（エストロゲン・プロゲステロン・hCGなど）の急激な増加も相まって、身体が非日常的な負荷にさらされます。その結果、「走ってもいないのに体力が奪われたような」疲労感が生じます。

ホルモンバランスの乱れと自律神経の影響

妊娠前受精卵着床後、妊娠ホルモンが大量に分泌され、体温の上昇、眠気、倦怠感、気分の落ち込みなどが起こりやすくなります 。また、自律神経のバランスも乱れがちで、内臓の活動が低下し、だるさや眠気を感じやすくなります 。

栄養の不足と貧血

胎児の成長に伴って母体の鉄・タンパク質・ビタミンの需要が高まり、妊娠中期以降は鉄欠乏性貧血になりやすい時期です。鉄不足による貧血では、めまいや息切れ、動悸、倦怠感などが著しくなります。

身体的負荷と睡眠障害

お腹が大きくなるにつれて、寝苦しさ、頻尿、むくみ、腰・背中の痛みなどが現れ、睡眠の質が低下。繰り返しの浅い眠りによって疲労が回復せず、慢性的な倦怠感に繋がります。

心理的ストレス

妊娠中の不安やストレス（出産・育児・体への変化など）は、心理面にも影響を及ぼし、気力の低下やだるさとして身体に表れます。強い不安感や無気力が続く場合は「妊娠うつ」の可能性もあり、要注意です。

倦怠感のセルフケア方法

妊娠中の倦怠感は自然な反応であり、無理せずに対処していくことが大切です。以下は日常的に実践しやすいセルフケア法です。

十分な休息・良質な睡眠

• 毎日7〜8時間の睡眠リズムを維持し、体力が消耗した日は昼寝で補う。

• 寝る時は左向き＋お腹・膝間・背中にクッションを置くと血流が良くなります 。

• 就寝前にはぬるめのお湯に浸かる、照明を落とす、スマホを避けるなどリラックス環境を整えましょう 。

栄養バランスを整える

• 鉄分（牛肉、魚、納豆、小松菜など）やタンパク質、ビタミンC・B群を意識的に摂取 。

• つわりなどで食事が困難な際は、小分け食事や栄養補助食品の活用も有効 。

水分補給

• 血液量が増える妊娠期は、脱水症状になりやすく、倦怠感につながります。水・麦茶などこまめな飲水を心がけて 。

軽い運動・ストレッチ

• ウォーキング、マタニティヨガ、ストレッチなどの適度な有酸素運動が血流改善と疲労回復に効果的 。

• 同じ姿勢を続けず、合間に体を動かして血行を促しましょう 。

休憩タイムの工夫

• 1日数分間でも「何もしない時間」を意識的に設け、心と身体を休ませる 。

• 家事や仕事は優先順位をつけ、完璧を目指さず周囲への頼りを上手に活用するのがポイント 。

ストレスケア・コミュニケーション

• 深呼吸、軽い瞑想、趣味時間を取り入れてメンタルバランスを整える 。

永田東洋鍼灸整骨院での倦怠感ケア

当院では、妊娠中の肩こり・腰痛・むくみなどの身体不調に加え、倦怠感にも対応しています。「話を聞いてほしい」だけでも歓迎です。

マタニティ整体

• 仰向けまたは横向きで無理のない体勢をとり、骨盤周りや緊張している筋肉を優しく整えます 。

• 血流を促し、疲れ・だるさ・むくみを緩和します 。

鍼灸（ご希望に応じて）

• 妊娠中でも安全な細い鍼やお灸で、お腹張り・冷え・便秘などを改善し、肩こり・頭痛・倦怠感にも効果的です 。

オイルマッサージ（リンパケア）

• 天然オイルとアロマの香りで、むくみ・冷え・だるさをケア。心身をリラックスへ導きます 。

カウンセリング重視

• 症状や気になる変化、不安・つらさなど、じっくり伺います。施術無理押しはしません。話すだけでも心が軽くなることがあります。

安心・安全な施術

• 妊婦さんに配慮し、お腹に負担のない体勢と圧で施術します。副作用の心配なく、赤ちゃんにも安心して受けていただけます 。

妊娠中の倦怠感は自然な変化ですが、一人で無理をせず、安心できる専門家に相談してほしい症状です。永田東洋鍼灸整骨院では、「話だけでも聞いてほしい」というお気持ちにも真剣に寄り添い、安全で効果的なケアをご提案します。

◆ 施術例：マタニティ整体、鍼灸、オイルマッサージ

◆ 対象：初期～後期の倦怠感、むくみ、肩こり、冷え、便秘、腰痛など

◆ 料金：初回カウンセリング＋施術の総合コース（詳細はお問い合わせ下さい）

どうぞ安心してお気軽にご相談ください。あなたと赤ちゃんのために、心と体をゆったりと整えるお手伝いをさせていただきます。