ばね指の治療において、超音波治療と鍼灸は非常に効果的な手段です。それぞれの治療法は、症状の緩和と機能回復を目指し、異なるアプローチを行います。
超音波治療 
超音波治療は、特定の周波数の音波を使用して患部に微細な振動を与え、組織の温度を上昇させることで治療効果を発揮します。この熱効果により、患部の血流が促進され、炎症や腫れが減少します。また、超音波は腱と腱鞘の間の摩擦を減少させ、腱の滑りをスムーズにすることで、指の動きを改善します。治療は通常、週に数回行います。症状の重さに応じて、数週間から数ヶ月の治療が必要とされることが多いです。
鍼灸治療
鍼灸は、体の特定の点、いわゆる経穴に細い鍼を刺入し、体内の気の流れを調整することで治療を行います。ばね指の場合、炎症を起こしている腱鞘周辺や、手の経絡に沿ったポイントに鍼を施します。これにより局所の血行が促進され、痛みや腫れの軽減が期待できます。また、鍼治療は体の自然治癒力を高めることで知られており、慢性的な痛みの管理にも有効です。患者の状態に応じて繰り返し施術を行うことが一般的で、症状の改善に応じて治療計画が調整します。